独身でいたかったけど

スロットで「結婚」出ました。

 「結婚」したくなかったんですよね私。だんなさんには怒られるでしょうけど(笑)。結婚に憧れとか全くなくて、女の人は結婚しても仕事も家事もしなきゃいけなくて、いい事何もない…なんて思っていたので。でも何より他人との共同生活は私には向いていないし、妻という自分を全く想像できなかったんです。

 でも就職して「私独身主義者です。」なんて言い切る度胸もなくて、若い頃は「彼氏は?」「結婚は?」って言われてものらりくらりとかわしていました。このままうまく切り抜けて、結婚せずに生きて行こうと思っていたんですが、ついつい仲良くしていただいていた先輩達に「実は私結婚したくないんです。」って打ち明けてしまいました。そしたら先輩達が「今時失敗しても誰も何にも言わないからしてみればいいのに。子どもも正式に生めるし。」なんて言うんです。仕事柄子どもは育ててみたかったんです。一度保護者に「子ども生んでない人にはわからないでしょう。」みたいなことを言われた事があったので、それもそうだなあと思ったし、何より独身を貫いている先輩達の多くは、厳しい人が多くて、まあ私もその一人になるのかなあと思っていたんですが…。

 何といっても正式に(?)子どもを生めるということは私にとってはとても魅力的だったので、結婚する事にしました。離婚する可能性も視野に入れて(笑)、仕事のスキルもしっかり上げながら、頑張りました。20年もってます!だんなさんが偉いなあって思います。やっぱり私は妻には向いていませんから(笑)。母としてはまだまだ答えが出ませんが、今奮闘中ってところです。

 私の場合「結婚」で得たものは多くて、本当に結婚してよかったと思います。でも、仕事も家事も完璧に両立する事は難しいですね。私は完全に仕事に偏っています。私自身が、どちらもほどほどにバランスよくできるのがいいことだとも思っていないので、だんなさんや両親にはずいぶん迷惑をかけています。でも、一生懸命働いていることを応援してくれているのでありがたいです。

 20年前に先輩達が「失敗してもいいから結婚してみれば」って言ってくれなかったら、この幸せはなかったなあと、今更ながら先輩達に感謝です。