祖母のこと

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」そうだ敬老の日が近いんでしたね。

 私の祖父母は4人とももう亡くなっています。4人とも佐賀に住んでいて、盆正月に会うくらいでしたが、大好きな祖父母でした。いわゆる外孫の私は内孫に、とても嫉妬してました。母方の祖母が体調を崩したときは、我が家に引き取ろうと母に泣きながらお願いしたくらいです。

 母方の祖母はお豆腐やさんでした。呉豆腐とか笹雪豆腐とか言われている佐賀のお豆腐を作って売り歩いていました。私たちが物心ついたときはもう行商はしていませんでしたが、里帰りの際はできたての笹雪豆腐を食べさせてくれました。あんなに美味しいものは世界中にないだろうなあ。って小さい頃は真面目に思っていました。母にも、祖母のなくなった後、「何であのお豆腐のレシピを習っていなかったんだ!!」と真剣に怒ったくらいで、誰もあの美味しい笹雪豆腐を再現できる人はいません。スーパーで見つけて買って食べてみますが、全く別物です。

 祖母はめちゃくちゃお茶目な人で、ご飯のお替りのとき、「ちょっとでいいよ」と言うと、お茶碗に10粒くらいご飯をよそおってくれる人でした。頑固で変わり者の祖父を優しい笑顔で見守っているそんな素敵な祖母でした。

 そんな祖母といとこだったのが、父方の祖母です。そう私の両親は親戚同士なんです。父方の祖母は、男の子に恵まれなかった祖父の後妻として結婚し、男の子3人女の子4人を産みました。父の兄弟は全員AB型で2歳ずつ歳が違います。祖母はずっと妊婦か産婦だったのでほとんど家事をしていなかったみたいです。父は7人兄弟の6人目だったので、物心ついたときは、お姉さんたちが家事をしていたそうです。祖母は私たち孫とよく遊んでくれました。お茶目なところは母方の祖母と共通しています。佐賀のがばいばあちゃんそのもので、佐賀弁がすごすぎて理解不能なときもありましたが、それも含めて楽しい祖母でした。

 お茶目な遺伝子は、両親の代よりも、孫の代つまりわたしたちの代に受け継がれているように思います。私の妹たちはかなりお茶目です。