行きたい国は…

今週のお題「行ってみたい場所」。行ってみたいところ…。国で言えばイギリス・フィンランド・ドイツ・オランダ・スペイン・フランスですね。特にドイツは何度でも行きたいです。

 小学4年生のとき、偶然見た'74ワールドカップのドイツ(当時は西ドイツ)の試合を見てドイツチームのプレーに釘付けになってしまって、それ以来日本チームがW杯に出るようになってもドイツチームの応援をし続けています。

 2年前、教育視察団がドイツに行くというので、手を上げたところ、当たりました!!!もちろんただで行ける訳ではありませんが、仕事は休めます。ドイツに行くなんて仕事をしているうちはできないだろうなあと思っていたのに、行ける事になりました。ハンブルグというとても美しい街でした。視察なので観光はほとんどありませんが、その代わり小・中・高校や企業を見学できます。

 行ったときは、ちょうど難民問題が報道されている時期で、帰りの飛行機の途中でパリのテロ事件が起こり、1日ずれていたら帰れないところでした。

 主に職業教育についてお話しを聞くことが多かったのですが、ドイツと言えば職人を養成して…というイメージですが、まさにその真っ只中を見せていただきました。ドイツも日本と同じで子どもが少なくなっていて、難民も働き手となって共にこれからのドイツを支えていこうというドイツの考えにthe島国日本の私は、敗北感すら感じました。

 小学校を尋ねたとき、元気よく走り回る子どもたちの中に、明らかに移民と分かる風貌の男の子が、ぽつんと一人私たちのほうを2階から見ていました。視察団の一人が手招きすると、彼はとても嬉しそうに駆け寄ってきました。お互いドイツ語はもちろん英語も堪能ではありません。かたことの会話が始まり、「ドイツにはいつ来たの?」「ドイツに来てどう?」とかたことなのでものすごくストレートに聞きにくいことを聞いてしまいます。彼は、「毎日楽しいよ。とても感謝しているんだ。学校に行けるんだもの。」と言いました。私たちは精一杯「よかったね。」と手を握り締めて言ったものの、まだまだ学校になじんでいる風では決してなかった彼の様子を思い出し、帰りのバスで私は泣いてしまいました。もっと英語なりドイツ語を話せたらもっと彼に言葉をかけてあげられたかも知れない。難民・移民を受け入れるドイツ国民がいるから彼のような子どもたちが救われるんじゃないか、日本はどうすればいいんだろう…。でも、私どうしても難民・移民受け入れましょう!とは言えない。なんて心が狭いんだ!!    

 いろいろな思いが駆け巡って、いいおばさんが涙してしまいました。長いこと日本人をやってきているので、よいことだと思ったから取り入れよう!と簡単にできないんですね。今でも彼のくるくるした愛らしい目を思い出すと涙が出てきます。元気にしてるかなあ。友達できたかなあ。ドイツ語できるようになったかなあ。

 ドイツはまた必ず行きます!ドイツ語も勉強します!