芸術の選択は美術でしたが…

今週のお題「芸術の秋」。芸術とは、「本来的には技術と同義で,ものを制作する技術能力をいったが,今日では他人と分ち合えるような美的な物体,環境,経験をつくりだす人間の創造活動,あるいはその活動による成果をいう。」(ブリタニカ国際大百科事典より)そうです。「技術」って聞くとそうだなあって思います。

 私は高校では芸術選択で美術を取りました。学校によって違うでしょうが、日本ではほとんど「美術」「音楽」「書道」の3つから選びますよね。私の高校では芸術は1年で選択して2年で実施されていました。小2からピアノと書道をやっていたので、「音楽」か「書道」だなと思っていたのです。「美術」はないなあ、下手だしって。なのに「美術」取りました。

 芸術の選択用紙が配られてから、教室はその話題で持ちきりでした。どうやらうるさそうな男子が全員「音楽」らしい…。で、「書道」はほとんどいない…。かっこいい男子はみんな「美術」!じゃあ「美術」って選択しました(笑)

 家に帰って「私美術にしたよ。」と母に言うと、驚いていました。家で暇さえあれば歌を歌ったり曲作ったりしていたし、書道は高1のときは学生の段位ですが7段だったので、「なんで?」って言われました。まさか「かっこいい男の子が多いから」なんて言えないので、「音楽や書道はこれからも自分で続けるから、学校では美術にした。」と適当なこと言ってました。元美術部の母は、「いいかもね~」とまんざらでもない様子。嘘言ってごめんね。

 そんな理由で美術を選択したので、デッサンのときは、かっこいい男の子がよく見える位置にいすを持っていってデッサン!先生は、「君はおもしろいトコから書くねえ~。」なんて言われながら、胸像の斜め後ろから描いてました(笑)。それでも先生の指導がいいのか、授業も楽しくて通知表もよい点をもらいました。選択の理由はひどいもんですが、今の私にとってはとてもよい選択だったと思います。

 芸術選択といえば、ドイツで高校に行ったとき、「ドラマ(演劇)」っていう教科がありました。芸術選択は海外では「美術」「音楽」「ドラマ(演劇)」ってところがあるのですね。表現する力育ちそうです。日本でも演劇科とかある学校ではあるらしいですが、もっと導入したらいいのにと思いました。ドイツでは、学校の図書館や昇降口のコモンホールに小さな舞台があって、「ドラマ」の授業の成果発表をしたりするんだそうです。楽しそうです。

 芸術が技術なら、「歌う」「描く」「書く」そして「演じる」といった技術を高め、芸術の秋を満喫したいものです。