公務員受験と大学受験!「17歳で考えたこと」

今週のお題「受験」。

 高校が商業科だったので、周りには家が米屋とか肉屋とか魚屋とか和菓子屋とかやってる人が多かったし、卒業後は就職だからと何となく目標を持っている人が多かったんです。

 私はといえば、美容師になる夢も半月版の損傷で立ち仕事は無理だと親に言われ、それよりも自分のセンスのなさにそんな美容なんてとてもできないって気付き…。弁護士とか土木設計士とかに憧れたりしましたが、強い気持ちには結びつかず…。17歳の私は目標のないまま進路決定の時期を迎えていました。

 結局唯一わかったことは、「このまま卒業してすぐに働くことなんてできない。自信がない。」ってことでした。そうなると進学することになりますが、父がどうしても承諾してくれません。「女が勉強しなくていい。」そんな信じられないことを言う人です。12月3日の担任の先生との3者面談では、「大学落ちたらどうしてくれるんか!責任とれるんか?」と机をバンバン叩く…自分の父親ですが怖い…。でも肝の据わった担任の先生は、「未来の責任は取れませんが、今の責任は取ります。」ときっぱりと言って下さいました。

 実は父の怖さに負けて秋に公務員の試験を学校に内緒で受験させられ、合格してしまっていました。これが結局話を複雑にしてしまいました。合格通知が学校に届いて、進路の先生に呼び出され、怒られました。大学の受験日が、公務員になるかどうかを決める日と同じ日で、大学がダメだったら公務員という選択は許されない状態でした。私は進学したかったので、迷いはなかったのですが、父はせっかく公務員に受かっているのにという思いがあって、あの3者面談の暴言になっているわけです。

 3者面談の後、もう泣く寸前だった私に、「入学金はどうにかするから、後は奨学金もらって行け。」と進学を許してくれました。

 推薦入試は、1月22日でした。願書の締め切りが12月9日で、担任の先生が直接大学に持参してくださいました。推薦入試は「簿記」と「商業一般(今でいう「ビジネス基礎」)」の小論文です。担任の先生が厚さ10センチ以上ある「会計学」の本を持ってきて「これ見て「資産」と「負債」と「資本」まとめとけ。」と言われました。そして過去問を渡されて、ふらふらになるくらい文章書いてました。1月20日は簿記の検定で1級を受験したのですが検定の練習はほぼゼロ…。でも奇跡的に合格しました。受験は楽しかったです。味わったことのない緊張感と期待と不安でいっぱいでした。精一杯やったので、たとえダメでもそれは他の人が私より賢かっただけのことだ。って思いました。合格したとき先生方や父がとても喜んでくれました。それがとてもうれしかったですね。