社会人になってからの受験

今週のお題「受験」。

 大学は経済学部の商業教員を養成する課程でした。ゼミは経営工学。経済の単位は必修以外は全く取らず、数学で読み替え、法律や統計学を学んで卒業しました。まさか教員になるなんて思っていなかった私は好きな科目を好きなだけ履修していたのです。

 で、教員になってからは情報処理やプログラミングを教える日々…。毎日正直言って自転車操業でした。大学でのプログラミングの授業は全く役に立ちません。大学の授業で役立ったのは法律と経営工学くらいです。いつかはちゃんと勉強して自信を持って教えたいと思っていました。

 そのチャンスは教員になって5年たち2校目の学校に転勤したときに訪れました。2校目の学校の近くには夜間の国立大学の工学部があったのです。受験してみたいと思っていたら、当時も続けていたスイミングでその大学の学務係の人と知り合いになりました。受験を考えていた私に、編入学試験を受けてみたらどうかと勧めてくれました。その話を聞いたのが2年目の5月、すぐに願書を出して7月に受験をし、運よく合格しました。卒業した経済学部と同じ大学の工学部の夜間の3年生に編入学することになりました。

 いつかはセンター入試に再チャレンジして工学部に行きたいと、転勤してすぐに東進ブックのはじめからシリーズの英語と数学と国語を夏休みまでで終えて、つぎの問題集を時間がない中、コツコツやっていたところでしたが、受験は面接だけと言われて信じて受験しました。しかし、面接中にテストがちゃっかりありました。数学と英語と物理(電気)です。数学と英語はとりあえず頑張りました。物理も基本的な電気の問題だったので助かりました。できはよくなかったと思いますが、理解を示して推薦書を書いてくださった当時の勤務校の校長のお陰で合格したのだと思います。その時の女子大生生活の話はまたの機会にしたいと思います。

 卒業後は、「情報」の免許を取るために通信制の大学の情報学部で単位取得し、通信制の大学院も卒業しました。こちらの受験は…書類選考のみです。

 目的を決めて、学びたいときに学べるこの国の制度に感謝です。

 夜間の工学部にいく際は、定時制高校出身者の父にかなり反対されました。働きながら学ぶことがどれだけ大変で、周りには理解してくれる人ばかりではないことを経験している父のありがたいアドバイスだったのだと今は分かりますが、当時は全く理解できず、「いいかっこしたいだけだろう。」と言われ、傷つきましたが、その反面「絶対に卒業してやる!」って思うことができました。

 定時制通信制で学ぶことはとても大変だけど、達成感もひとしおです。また、若いうちにレベルアップできたことは私にとっての宝物です。子ども達もこのことをよく知っているので、勉強することが自分の生活を豊かにしていくことにつながると感じてくれているところがあります。頑張ってきてよかったです。