表彰されたことはありますが…③

今週のお題「表彰状」。

 長女は金メダリストです。凄いでしょ!

 長女は小1の冬から知的障がい者のスキーを始めました。ダウン症である長女は筋肉が柔らかくてぐにゃぐにゃ、とてもスキーに向いているとは思えませんでした。でも、その年の秋からやはり知的障がい者の水泳プログラムに参加し、体を動かす楽しさを覚え始めていました。私も主人もスキーが好きだったので、軽い気持ちで見学に連れて行きました。どうやら長女は雪やスキーが気に入ったようでした。それからシーズンに多いときは7~8回、最低でも2~3回はスキーに家族で行く様になりました。コーチの方々の粘り強い指導のお陰で、小学校を卒業する頃には、自分でスキーの支度をして、リフトに一人で乗ってファミリーゲレンデで滑れるようになりました。

 そんな長女が3年前、障がい者スキーの全国大会に出てみないかとお誘いを受けました。私も主人も「そんなの無理無理」と思っていましたが、本人が「金メダルがほしい」と言い出しました。まあ何事も経験だと、新潟県で開催された全国大会に参加し、長女は生まれて初めてポールを目印にターンしました。初級中の初級のランクですが、一番南から参加した長女が金メダルを獲得し、表彰台の一番高いところに立ったのです。

 障がいのある娘を産んだ日、こんな日が来るなんて思ってもみませんでした。何度も命が尽きかけていた長女が金メダルを手に、市長や県知事の元にメダルを見せに行きました。

 実は今日はスキー場でスラロームの練習中です。4年に1度の全国大会を目指し練習中なのです。今度は1つ上のランクで金メダルを目指し、世界大会に出場するのが長女の夢です。

 平昌オリンピックが終わるとパラリンピックが始まります。頑張るアスリート達の姿を長女と一緒に応援して、しっかりイメトレしたいと思います。