家を追い出されたこと

 わたしの自立ですか。私は小・中学校はもちろん自宅から通い。高校も父の車で自宅から通い。大学も自宅から自分の車で通い。就職してからも自宅から通いました。炊事も洗濯もお掃除もほぼ母任せ…。就職してからはほんの少しお金を入れていましたが、それを言い訳にして、家事には一切手を出さずといってよい大人になっていました。

 以前ブログにも書いたように、あわよくば結婚せずのんびりと過ごそうと思っていた私の心の内を見透かした父に「お前出ていけ」って言われました。それが、26歳でした。

 家を建て替えることにした我が家は、私が空いていた教員アパートを借りて、同居することになりました。新築の家に引っ越しの荷物をまとめていた私に父が言ったのが先ほどの言葉です。このまま母と暮らしていると私はきっと結婚しなくなると父は思ったんだそうです。ということで、一人で教員アパートに住み続けることになった26歳が私の自立の瞬間ですね。

 電話・電気・ガスの契約。年に数回のアパートの掃除に自治会。今まで私が全くタッチしてこなかったあんなことこんなことに、振り回され、毎日の食事に始まる家事全般も苦痛で苦痛で、更に結婚なんかしたくないと思ったものです。全く自立していない26歳の私でした。お恥ずかしい…。