なぜ私は本を読んでいるんだろう?

今週のお題「読書の秋」

 司書教諭になってからというもの購入した本はとりあえず読むと決めてしまったばっかりに、年間200冊くらい本を読んでいます。本を読むことは好きなので、苦にはなりませんが、現在の私の「読書」は仕事の一環でもあります。もちろん趣味の「読書」も細々と続いていますが…。

 全く本を読まない父と、読書家の母の間に生まれた私は、誕生日やクリスマスといったイベントごとに母からプレゼントされる本を読むことを楽しみにしていましたし、「東京子どもクラブ」という毎月送られてくるレコードの読み聞かせを、レコードがすり減るくらい聞いていた子どもでした。小学校に入学して、初めて見た学校図書館に衝撃を受けました。「すごい!本がいっぱいだ!!夢みたいだ!!!」

 最初は好きな本を、そのうち、図書カードを見て、館内で読んでいない本を左上から順番にしらみつぶしに読みました。5年生になる頃には全部読み終わりました。あの頃の私にとって、「読書」は趣味というか日常のようでした。当時は司書の先生はいなかったので、貸し出しもままならず、空いている時間はほとんど図書館で過ごしていました。まったく変な子です。

 本を読むことが仕事になるなんて思いもしませんでしたが、今は大好きな読書が仕事の一部になっています。私って幸せ者です。