チームワークって私にとってトラウマなので…②

 高校時代に部活動で「チームワーク」に出会いそびれた私は、大学では頑張ろうと混声合唱団に入部しました。そこは100人を越える大所帯で、男女比は男子がちょっと少ないくらい、4:6くらいでしょうか。

 今思えば、マネ系というマネージャー集団が団の運営を、指揮者部長副部長とパートリーダーからなる技術系が日々の活動をまわすという感じで、とてもよく機能していました。居心地よくて、技術も上がって、全国大会でも活躍できて、「チームワーク」ってこういうことだなと実感できる瞬間が何度もありました。

 でも、100人もいますから、不平不満を持つ人はいるわけです。1年に1度実施される総会には全員が出席します。狭い練習場に体育座りでみんなギュウギュウです。そこで、腹を割って話すわけです。声を荒げる人もいます。泣きそうな人もいます。でもその日だけは言いたいことをいう感じです。私はこのとき、議論することの大切さを学んだ気がします。陰で不平不満を言ったり、悪口を言うことの情けなさとか卑怯さとか…それが人間の価値を下げてしまうことだっていうことも。でも、それまで長いものには巻かれろ的な生き方しかしてこなかった私は、自分の意見をきちんと発言できる人になかなかなれなくて、情けないなあって思ってました。

 そんな私は、勉強も生活もとってもいい加減で、とうとう留年が決まってしまいました。奨学金も親からの支援も止められ、バイトしながら学業を続けることになり、合唱団を退部することになりました。固まってきた私の学年のチームワークを不甲斐ない私が台無しにしてしまったかもしれません。大好きな合唱を我慢しなければならなかった残りの大学生活は自分の責任です。でも、本来なら共に全国1位を目指し頑張るべきだった仲間たちには申し訳ないことをしたと今でも思っています。2年間一緒に頑張ってきたメンバーは今でもとても優しく接してくれます。OB・OG合唱にも誘ってくれて、一緒に歌うこともあります。

 私は「チームワーク」を壊した張本人なわけです・・・。

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