前任校での15年をふりかえってみよう♪

今週のお題「卒業」

 この度、職場を変わりました。卒業しました。前任校には38歳で赴任し、15年間勤務しました。商業高校から出来立ての総合学科への異動で、ワクワクしていました。選択制の授業に、とても期待していたんです。授業は期待通りで、ちょっとやんちゃだけど創造力豊かで、活気のある授業に毎日がとても楽しかったです。

 一方では、心臓の具合の悪い長女が県外の病院でのゴッドハンドによる手術の順番を待っている…そんな時期の異動でした。異動したときは医大から職場に通っていたくらい、長女の具合はよくありませんでした。その入院中に、8月に手術が受けられることが決まり、異動して早々に介護休暇を取ることになりました。同僚に迷惑をかけてしまうことになるので、精神的にとてもつらかったことを思い出します。でも、「先生の代わりはいても、お母さんの代わりはいないから」と言ってくれる同僚に甘えて、3か月の介護休暇を取り、術後の長女のために担任が持てなかったりで同僚には迷惑をかけていました。その時に、「先生にしかできないことが必ずありますよ。」と言ってくださった先輩の励ましに、「必ずこの学校の役に立つ教員になろう。」と心に決めました。司書教諭の資格や情報教員の資格を取得したのもその決意があったからで、朝4時に起きて勉強をしてレポートを書いてと頑張れたと思います。

 資格を活かして、情報の授業や校内の情報管理を13年間。司書教諭を10年間勤めました。どちらも完璧ではありませんが、少しは役に立てたかなあと思っています。

 また、正直言うと不本意だったボランティアの部活の顧問は結局14年続き、表彰状までいただけるようになり、司書教諭は県の役員をやるようにまでなりました。人生ってわかりません。

 結局1度も担任を持たなかったのですが、授業や図書館、部活動で慕ってくれる生徒にも恵まれ、今でも訪ねてきてくれたり、ラインでつながっていたりととてもかわいい生徒たちに恵まれました。これは宝物です。

 ここに赴任する前には、長女の入院が続いて、この仕事を辞める覚悟を決めていた時期もあって、毎日「今日が最後になっても大丈夫なように」と仕事をしていました。今も根本的にはその思いは続いています。明日長女に何かがあったら、すぐに駆け付けて、仕事には迷惑が掛からないようにと考えて仕事をする癖は治すつもりはないのです。大事な仕事は先延ばしにしたくない。1日1日大切に仕事をしたいと思っています。

 私の人生にとって、とても大切な大切な15年間を過ごしたこの職場が私は大好きで、これからも大好きです。