母の終活

今週のお題「母の日」

 母は闘病中です。ガン…なんですが、本人曰く「まだまだ死なないけどね。」ということで、今も通院中ではありますが、普段通りに生活をしています。

 でも、孫である私の娘たちに残したいものを、また私たち子どもに残したいものを残すための手続きを少しづつ始めてくれているようです。元気で自分で動けるうちに、心残りのないように1日1日を過ごしている様子を見ていると、闘病していながらも、充実した日々を送っているようにも見えて…。まあこうして、ブログに書いていると泣けてはくるんですけど…。

 13年前に亡くなった父は胃がんで、進行が早かった割に、2年近く、体は恐ろしく細く小さくなりながらも、「(年金を妻に残すために)65歳の誕生日までは死ねない。」と頑張って生きて、葬式の予約も自分でして、半年後に入学式を迎える我が家の次女のランドセルも購入して亡くなりました。きっともっと早く楽になりたかっただろうに、残される家族のために痛みに耐えていたと思います。

 そんな父を見ていて、急に亡くなるよりも残される身としてはガンという亡くなり方は、病と闘う間、家族の絆も強くなって、少しづつ覚悟とか準備とかできていいのかもしれないと…亡くなるほうは、痛くて辛いだろうけど…と不謹慎にも思ったものです。それは母も同じだったようで、父のようにきちんと自分でケジメをつけて生きたいと思っている様子です。

 今まで親孝行らしいことは何もできなかったけれど、せめて楽しい思い出もこれからも作っていきたいと思います。孫である娘たちと過ごすことが、今の母の一番の楽しみらしいので、できるだけ顔を見せに行って、おいしいご飯を食べさせてもらおうと思います。来年も同じようなブログが書けるように今は祈るばかりです。