おとうさんを尊敬しているか?

今週のお題「おとうさん」

 小さい頃、よく人から「尊敬する人は?」と聞かれた。そして友人の多くは、「両親です」なんて答えていた。私はその気持ちがよくわからなかった。両親を特に好きとか嫌いとか、ましてや尊敬するなんて思ったことはなかった。

 でも、両親の子どもでよかったなあと思うことはたくさんある。私の両親の一番偉いところは、「勉強しなさい」とまったく言わないこと。成績にはとっても無頓着なこと。両親にとって大事なことは勉強ができることじゃなく、きちんと働いて稼ぐ人になることだから。そして、反射的に人に謝ったり、とりあえず謝るなんてことはしないところ。「なぜ」「どうして」そうなったかを必ず聞いてくるところは今の私には真似ができない。すぐに感情的になってしまうから。

 今回のテーマは「おとうさん」だから、父に限って言えば、運動神経が抜群によくて、なぜかハーフに間違われる顔立ちと背の高さ。仕事をしながら定時制高校で学んだ勤勉さ。これは父の数少ないよいところである。ほかは本当にいいところのない欠点だらけの人だったけど、別にいやだと思ったことはない。「この遺伝子が流れてるんだなあ。気をつけよう。」といつも思っていた。そう反面教師!こんな父を尊敬するなんてとてもできない。ごめんね父さん(笑)。