わたしの好きな歌は(その2)

今週のお題「わたしの好きな歌」 「異邦人」

 ピアノ(実はオルガン)を引きながら大好きな歌を歌うのが大好きだったわたしは、中学になった。その頃出会ったのが、「異邦人」だった。それまでも、ポプコンやニューミュージックの方々のシンガーソングライターって言う人たちの歌う姿を見てかっこいいなあ、素敵だなあと思ってはいたけど、「異邦人」のあの異国情緒豊かなオープニングを聴いたとき、「私も曲を作ってみたい。詩も書いてみたい。」と初めて思った。ちょうど同じ頃「魅せられて」で大好きなジュディオングさんも異国情緒ありありの歌を歌っていたので、その頃の私はあの日本離れした曲調に心をうばわれてしまった。

 詩を書くようになったのはその頃から。授業中先生の目を盗んでノートの後ろ側のページに書いたり、家に帰って、勉強をしていると見せかけて書いたりしていた。そして、独学でコードを学び、曲を作るようになった。どれも超駄作だけど、曲作った!っていう満足感に浸れた。

 書いていた詩はかなりの量があったけど、すべて処分した。読み返すと相当恥ずかしい内容だったから。12歳から18歳までの思春期真っ只中の7年くらい、たくさんの曲を聴いて、自分でも弾き語りしたり、作詞作曲したりしていた。部活動の帰り、真っ暗な帰り道にも、気に入ったフレーズが思い浮かぶと、ずっと口ずさみながら帰って、ピアノで音を確認する。今なら、スマホに録音するんだろうな。

 今でも、詩や曲が浮かぶことがあるけど、形にするパワーがない。でも、いつかできると楽しそうだな。

異邦人