科学の力

 今年も日本からノーベル賞受賞者が出ました。昨年の今頃は、娘たちの学校の先輩が受賞され、大いに沸きました。来月は、次女の学校の100周年記念で開催される本庶佑先生の講演を楽しみにしている私です。

 今年は、今のところ化学賞を旭化成の吉野彰名誉フェローが受賞されました。産業界からの受賞は島津製作所シニアフェローの田中耕一さん以来の快挙です。私たちの生活に直結している場から受賞されたこと、ましてや毎日お世話になっているパソコンやスマホ、家電の数々に活用されている身近な技術がこうして脚光を浴びていることを、理系女の端くれとしてとても喜んでいます。

 思えば、働きながら工学部に通っていた20年以上前、電池の授業を受けていた時に、教授が、リチウム電池や水素電池の話の中で、これはノーベル賞ものの発見なんだよって言われていたことを思い出します。あの頃の私はぽかんってしてましたが、本当だったんですね。先生凄いなあ。

 我が家は私も主人も理系。工学部出身で、子どもたちも理系です。特にメカが大好きです。遺伝…もあるとは思いますが、産まれてからずっと主人と「知的好奇心」を大事にして、「何でだろう」って考える人になってほしいと、「体験重視」で育ててきたせいではないかと思います。って書くとすごく教育熱心に思われるのかもしれませんが、夫婦そろってズボラなので、実際体験すればそこから何かを自分で勝ち取るだろうという安易な発想が根幹にあります。まあ丸投げです(笑)。

 科学の力を信じて、これからも娘たちの成長を見守りたいと思います。次女は無理ですが、次女の友人がノーベル賞を取ってくれるといいなあと、次女に話したら「はあ?」って言われました。