学ぶ気持ち⑤

 新学期がもうすぐ始まります。うちの職場は4月1日が新体制の職員会議です。明日は離任式で、その後、新体制に向けての運営委員会が実施されます。いよいよ新しい年の始まりが迫ってきました。

 この春、私の17年前の教え子が、新任教員として他県に行くことになりました。正規教員として採用されたことはとてもうれしいことなんだけれど、他県に行くことには複雑な思いがあります。何しろ小さいお子さんと奥さんをこっちに残して単身で他県に行くのです。

 その教え子と先週ランチに行きました。お互い忙しいのとコビット対策で送迎会をやることもできず、おとなしく一緒にランチをということになりました。情報を教える私と、これから他県の進学校で情報を教える教え子という立場で、質問攻めにあいながら、とにかくうちの県に戻ってきてほしいと伝えました。情報が新入試に科目として入ることになって、情報の教員は本県にとっても貴重な人材です。他県に行ってしまうのは本当に残念です。でも、4月からの新しい一歩にもう40歳近いながら、目を輝かせている教え子の姿に、私は元気をもらいました。

 「先生、今僕は何を勉強していったらいいですか?プログラミングですか?」と聞く教え子にいろいろとアドバイスしながら、同じ言葉を自分自身にも言っている気がしました。お互い「学ぶ気持ち」で4月から頑張りましょう。