もしもあの時①

新年度になって、新入生とか新社会人とかフレッシュな人たちを見ていると、なんだか自分も元気が出ます。とともに、自分がもしもあの時〇〇していたらどうなっていたかなあと思うことがあります。

大学4年の秋。わたしは人生の岐路に立っておりました。目指していた高校教員の採用試験の2次試験と、その年から始まった県の女性警察官採用試験の2次試験が同じ日だったのです。「あぶない刑事」の影響をもろに受けていた私は、警察を受験する気満々でしたが、もうドラマのように、玄関先で母に泣かれて教員採用試験に向かったのでした。運よく合格して今のわたしがあるわけです。

ここでもし、警察官採用試験を受けていたら、どうなっていたんでしょうか?合格する自信はなぜかあったんですが、不合格だったら、内定をいただいていた編集者か専門学校の講師になっていたんでしょうね。

合格したとして…。さっき調べてみたところ、わが県の女性警察官の割合は10%に満たず、何となく仕事の内容も女性ならではみたいなところが押し出されている気がします。わたしの思っていた働き方とはちょっと違うかもですね。今の仕事は男女の差は全く感じませんから。産休や育休もほとんどとらなかったわたしとしては、まったくと言っていいほど感じません。えらくもならなくていいし。お給料も同世代の女性の中ではよいほうですね。

女性警察官になっていたら、夢としては、サイバー捜査官か資料整理していたいです。殺人現場とか交通事故の処理とかきっとできない。きっと辞めてる。ということで、あの時泣いてまで娘の警察官受験を止めた母の判断は間違いではなかったんだと思います。