学びの形

今年の4月、わたしは通信制高校に異動しました。前任の支援学校で3年勤務してようやく慣れてきたころでしたが、いつかは通信制定時制で働いてみたいと思っていたので、異動の話が合った時お受けすることにしました。まだ、支援学校でやり残したことがなかったわけではありませんが、このチャンスを逃すと異動は難しくなります。

勤めて半年がたちました。思った以上にいろいろな生徒がいて、対応もそれぞれです。生徒と、というより、人間としての対応が求められている気がします。ほぼ100%が一度は学校でつらい経験をしたり、傷ついています。学校への不信感を抱いている人がほとんどです。生涯学習や経済的問題で進学できなかったという人もとても少ないですがいます。学校としての信頼を回復し、社会への扉を自分で開くまでをサポートする使命がわたしたちにはあるのではないかと、半年働いて思いました。

全日制から定時制に、そして通信制にと学びの形を変えてチャレンジしている生徒も多いです。長い時間を経て、卒業を迎えた生徒を先週送り出しました。彼女も全日制を退学し、出産し子育てしながら通信制を5年余りかけて卒業した頑張り屋です。周りから見たらやんちゃなお母さんなんだろうけれど、シングルで働いて子育てしながら卒業するのは本当に大変なことです。よく頑張ったよおめでとう!!!

わたしは、学びなおすために就職後に大学の夜間部の3年に編入し卒業して、通信制の大学院で修士を取りました。仕事も家事育児も思いっきり中途半端にしてしまったけれど、当時学んだことがなければ今の自分は存在しません。今は駅前留学(笑)で韓国語を学び、ネットでデータサイエンスとPythonを勉強しています。学びの形はいろいろです。自分の明日のために、少し成長した自分を作るために「あせらず やすまず あきらめず」(これは本校のモットーです)頑張りましょう!と最近サボりがちなPythonの課題をやらなきゃいけないと自分を励ましておきます。