教育実習での生徒との出会いがきっかけで教員となったわたしは、圧倒的にその道の教養が足りませんでした。来る日も来る日も教材研究で、自転車操業のような授業で、毎日生徒に申し訳ないと思っていました。ただただ懸命に日々を送り、「やっぱりきちんと勉強しよう!」と、異動し、夜間の大学に通うことにしました。
実は父は定時制高校を卒業していて、わたしが夜間大学という道を考えた大きなきっかけでもありました。相談すると大反対されました。実際に通った本人だけがわかる大変さを父は伝えたかったのだと今ならわかります。
結局通い始めたわたしですが、5時40分からの授業に駆け込み、9時過ぎまで講義を受け、朝3時に起きて勉強する毎日は、とても孤独で、でも仕事柄途中で放り出すこともできず、勉強もだんだん難しくなり…。なぜだか夜8時ごろに必ず眠くなるし…。
その頃は通勤時間や、職場から大学までの移動の30分の間FMラジオを聞いていました。ハガキじゃなくてメールで投稿できるようになっていたので、ちょくちょく投稿するようになり、毎日のように読んでもらえるようになりました。その時のラジオネームがhaohaoだったんですね。
しんどかった時、ドリカムの「決戦は金曜日」を夜間大学に通っているというメッセージを添えてリクエストしました。「すごいねえ。頑張って。応援してるよ。でも体に気をつけてね。」と言ってくれたDJさん。今でも感謝しています。あの励ましなかったら、金曜のテストダメだったかもです。