就職試験を思い出してみる。

今週のお題「受験」。

 いろいろあって大学に5年在籍し(この話はまた今度)、教員養成課程にいたために5年生の6月に教育実習に行きました(この話もまたの機会に)。それまで全く教員になる気がなかったのに(ならなんで教員養成課程に行ったのか…担任の先生の勧めに乗っかりました。)、教育実習で教員になれるものならなりたいと思うようになりました。教育実習にいくまでに幾つか就職面接のようなものを受けていたり、1次合格のようなものをいただいていたりと、バブルの恩恵をもろに受けていた世代だったので、就職に困ることは正直ありませんでした。

 でも、「教員になりたい。」そう思ってしまった私は、教育実習の後半あたりから、んー6月後半ぐらいから1日中採用試験の勉強をするようになりました。7月21日の試験までの1か月弱、睡眠時間3時間でトイレにもお風呂にもノートを持ち込んで勉強していました。食事中無意識に箸でページをめくり、母に激怒されました。ここまでやって不合格なら悔いはないと思えるほど勉強しないとにわかに教員になりたいと思った私はとても合格できないと思ったのです。

 当時はバブル全盛期なので、経済学部の友人には「教員採用試験を受ける」と言ったら「なんで?受験もなってからも大変だよ。給料安いし。」と教員養成課程の友人さえそういいます。そんな時代でした。

 受験会場はなつかしの母校でした。10人の採用枠に12人しか受験していません。バブルの最中商業教員になるなんて物好きです(ごめんね同期のみなさん)。会場には1つ下の顔見知りが大勢います。リラックスして楽しく受験しました。これでダメだったらそりゃしょうがないな。と言うくらい筆記も面接も当時はあった100m走もできました。

 実は、女性警察官の1次試験に合格していて、2次試験が教員試験と同じ日でした。家の玄関を出るまでどちらにいくか正直迷いました。教育実習にいくまでは女性警察官が第1希望だったからです。その年、わが県では初めての女性警察官の採用試験が行われたので、「あぶない刑事」が大好きだった私は、勝手にこれは運命だと思って受験していました。2次試験の朝、玄関で迷っている風の私に、母が「教員のほうにしなさい。」と言ってくれました。それで今の私がここにいます。