お弁当によい思い出がないので②

今週のお題「お弁当」

中学生の頃、毎日母が作ってくれるお弁当は、わたしの大好きな厚焼き玉子が入っていました。紅ショウガが入っていたり、しらすが入っていたり、青じその刻んだものが入っていたり、毎日食べるのが楽しみでした。後は、赤いウィンナーかイシイのミートボールが入っていて、塩鮭か塩鯖の焼いたものが必ず入っています。そして、ミニトマト。ここまではほぼ毎日同じものです。

そして、大体最後の一品か二品が、夕食の残りだったり常備菜だったりして、当時は冷凍食品も高価だったので、毎日工夫して作ってくれていました。でも、父のお弁当がいらない日は、わたしのお弁当もお休みなので、そんな日は、ベーカリーショップで朝パンを買って登校します。これが何より楽しみで、毎日パンならいいのにと、罰当たりなことを思っていたのもです。

ある日、お弁当にほうれん草の胡麻和えが入っていました。胡麻和えは大好きです。ほうれん草はお隣のおじさんが下さったもので、青々として肉厚でとっても美味しそうです。一口食べると、「ジャリ」と、何かを噛んでしまいました。反射的に吐き出すと、それは、カメムシでした。カメムシです、あの。わたしの口は今でもあの時の感触と匂いを覚えています。

というわけで、お弁当が嫌いです。