activeにlearningする①

 今週に入って、休校になり時間ができたので、今年は仕事のまとめを例年になくまじめにやろうと、次年度の準備を真剣にやろうと思ってやってます。本を読み、ここ3年くらいの授業のまとめをまずしなくちゃ。毎年年度末がバタバタしていて、自分自身の仕事のまとめが2・3年不十分で、いけないなあって思っていたので…。

 今年は支援学校に異動し、今までのようには授業ができないなあと勝手に思っていました。十分に力が発揮できないわ…なんて罰当たりなことも。それはとんでもない勘違いでした。ということで、今年度1年生の「情報」で実施したネタをまとめてみます。

 

テーマ「プログラミングを始めよう!~ポッキーでプログラム?~」

 株式会社グリコが提供している『グリコード』というソフトを使ったプログラミングの授業を4月から1か月半、1年の情報の授業(週1時間)で実施しました。教材はWebで提供されている画像等を活用して作ったスライドとプリント、そして何より嬉しかったグリコから頂いた、ポッキーが書いてあるほそーいカード。

 学校にあるタブレットをかき集めて5人の生徒に手渡したものの、バージョンが古くて結局使えたのは3台。2人1組で2組と、ものすごくタイピングの早いパソコン好きの子Y君は1人で。

 入学してからまだ日が浅く、5人の出身校はバラバラ。結局はペアで実施したおかげで、個々の人間性コンピュータリテラシーもよく観察できました。

 『グリコード』は白い紙の上にポッキー(そう食べるやつ)を並べて、チョコのついている方が⇒の先っぽのイメージで並べて、タブレットで写真を撮ってデータを送り、画面の迷路に閉じ込められている友だちを迷路をたどりながら助けるというゲームです。生徒はあっという間に夢中です。

 1日目2日目はプログラミングって何?って話から、アルゴリズムの基本、順次構造ですね。これでつかみはOKです。「僕たちもできる!!」

 3日目4日目は、反復が入ってきます。2日目には、プログラムはかなり長くなります。何せ繰り返しがてんこ盛りです。Y君は勝手に相当先まで順次構造だけでやってますから相当ステップが長い(笑)。そこで、反復を教えます。しみ込むように入っていきます。Y君はすでにすごいステップで解いていた迷路を嬉しそうに書き換えています(それが彼のかわいいところです)。

 5日目6日目。すっかり『グリコード』の沼にはまった彼らはどんどん進みますが、行き詰ります。迷路の間に障害が!飛び上がらないといけません。そのために選択構造が必要になります。ここは能力の差が出てくるところですが、試行錯誤とだんだん息があってきた相方との協働で難問をクリアする度歓喜の声が上がります。「えーこの問題解けたの?すごいねえ。」と声をかけると自慢気に説明してくれます。「じゃあみんなにも説明してみる?」と言うと、ちょっとはにかみながら「はい」と説明してくれました。

 7日目最後の『グリコード』です。プログラミングっておもしろいでしょって押し付けながら(笑)、順序だてて考えることで難しいこともうまくこなせるよねって話をしつつ、時間があったら別のプログラミング言語もやってみたいねって話します(しかし、コビットのお陰で1年の締めくくりに予定していたスクラッチでゲーム作りはお蔵入りに)。

 

 教員になって、教える仕事をしながら自分でもたくさん学びました。特にプログラミングと簿記は、たくさんの人が知っているととても役に立つものだと感じていました。だから次女にもこの2つはどんな進路になっても習得してほしいと思っています。プログラミング教育がこんなにも脚光を浴びるとは思ってもいませんでしたが、プログラミングから得られるものは、とても大きいと思っています。

 『グリコード』は楽しく優しくやり方次第で3歳くらいでも親子で楽しめます。本物のポッキーでやれたら最高です。私も調理室で白衣着てやりたかったんですが、無理でした。パソコン教室ではポッキー使えないので、グリコ提供のポッキーカードで実施しましたが。自分でカード作ってもできそうです。

 長くなりそうな春休み、幼稚園児から実施可能な『グリコード』。プログラミングに興味があるなしに関わらず楽しめます。お家で親子でやってみてはいかがかと思い書いてみました。どうでしょう?

cp.glico.jp

 

 以上「支援学校でプログラミングやってみた」でした。