子どもから大人へ

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

 小・中学校はのんびりと田舎で育った私は、高校でたくさんの人にもまれ、初恋もしたりして、ちょっとだけ成長はしたけれど、完璧な子どもでした。自分で決めたことなんてあったかなあ?なりたいものもなかったし、ただただ高卒で就職する自信がなくて進学したそんな子でした。

 大学生になり、19歳、20歳…とまさに大人の階段を上ったなあと思います。私はもうすぐ誕生日です。20歳の誕生日を迎えてほどなく選挙がありました。私は混声合唱のサークルに所属していたのですが、ある日の部活動のミーティングで、一人の先輩が発言しました。「明日は、選挙です。みなさんわかっていると思いますが、選挙権をきちんと行使しましょう。」と。「あー私にも選挙権があるんだなあ。大人になったなあ。」と強く思った瞬間でした。その時の先輩にはとても感謝しています。本当に自然にとっても自然に選挙に行くことが大人の証だと思える自分になったことに感謝しています。

 次女は昨年18歳になり、選挙権を初めて行使しました。県外の大学に通う次女ですが、住民票がまだこっちのまま。当日でも不在者投票でもいいので、投票に帰ってくるように言っていたものの、最初は難色を示しました。自分の用事を優先している風で、明らかに面倒くさそうでした。私にとっては、あの時の先輩の言葉に値する一言をかける時だと思いました。私は考えた挙句、「何を一番にするべきなのか考えてみてほしい。」と言いました。結局不在者投票に帰ってきて、無事選挙権を行使しました。これから何度も選挙があるでしょう。その時に、普通にごくごく普通に選挙権を行使する人であってほしいなあと思っていますが、まだまだ大人の自覚のない次女ですから、どうなることやらです。