忘れられない匂い

 このお題を見て一番に思い出したのは、長女が心臓の手術をして、県外に入院していた時のことです。

 長女は、心臓の弁が不全で、4歳になるまで風邪をひくとすぐに肺炎になり、長期入院する日々を過ごしていました。付き添う私も疲弊し、見かねた主治医から手術を勧められ、ゴッドハンドの手術を受けることに。しかし、順番が回ってくるのはいつの事か…。と思っていたところで、長女がかなり危ない状態に!急遽順番が回ってきて、私も介護休暇をとり、付き添っていた時です。

 長女が入院したのは、感染症と子どものための病院で、たくさんの子どもたちが入院していました。私の自慢の一つは健康。長女の付き添いをしていても、風邪やインフルエンザにもならず、仕事と両立できていることが当たり前の毎日を送っていたのです。今回の付き添いも、病院は変わっても、何もないと思っていました。

 そんな時、同じ病室に入院している男の子に「〇〇ちゃんのお母さん、臭い」って言われました。そういえば確かにアンモニア臭がする!!その日はお風呂でかなり念入りに体を洗ったり、トイレの度にビデをしたりと気を使ったにもかかわらず、泣きそうなくらい自分でも臭うようになりました。そうこうしているうちに、耳の付け根あたりが痛くなり、つばを飲み込むことさえ辛くなりました。「おたふく?」でもおたふくかぜは小さい頃に済ませています。でも、そのままにはできず、看護婦さんに告げると、速攻で隔離されました。検査されて、結果がわかるまでは娘の付き添いどころではありません。結局付き添いは妹に交代してもらい、自宅で療養することになりました。

 情けなくて、申し訳なくて涙が出ました。結局おたふくではなく感染性の耳下腺炎で、1週間後に妹と交代しました。

 病気になるときってあんな臭いがするんだなあと、あれからは体調を見るときは臭いも判断材料です。

 そういえば、先日生徒とバスで校外学習に行ったとき、途中で乗ってきたお年寄りの体臭がすごくて、息ができないほどでした。入浴とか着ているものもあるけど、体調大丈夫なのかなあと心配になりました。

「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」


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