お化け屋敷と肝試し

今週のお題「怖い話」

 私は急に「ワッ」って脅かされるのに弱い。実は驚けないのです。でも、「つまんないなあ。」って相手に反応されるのに申し訳なくて、大人になってからは驚くふりができるようになりました(笑)。というわけで、お化け屋敷や肝試しも周りから見ると平気だと思われがちです。

 お化けも幽霊も偽物だと思うと怖い存在ではなく、急に出てくるものにうまく反応することが私のミッションになるわけです。「ここでそうだなあ。」と思って出てきて「ワッ」ってなって…を繰り返します。

 肝試しは近所のふるーーーい森の中の祠で毎年小学生のころからやってました。コンニャクや被り物で上級生が下級生を泣かせる…そんな夏恒例のイベントです。そんな時も私は夏のべたべたする気持ち悪さの方が先に立って、怖いという気持ちにはなりません。そして、暗いとほとんど見えない私の眼には、何のことかわからない時も…。肝試しを怖いとは思わなくなったのはこの経験からでしょう。

 初めてお化け屋敷に入ったのは中学1年の時、クラスのみんなで近くにできたお化け屋敷に行きました。うまいこと男女の数が同じだったので、くじ引きで相手を決めて、男女ペアで入ります。私は男子の中ではしっかりしてそうな人と一緒だったのですが、入ってみると、ものすごい怖がりで、私の腕に巻き付いて離れません。私が引きずりながらようやくゴールしました。

 これがいけませんでした。中学3年の修学旅行の宿泊先の横には肝試しにぴったりの墓地があり、なぜか肝試しをすることになりました。希望者参加なのですが、ほとんど全員が参加する中、ペアはくじ引きではなく、希望を取ろうということに…。当時からあまり人のことに関心く、口が堅く、肝試しを楽しめない私がカップリングを担当することになりました。いろんな忖度をしながらカップリング…マジで鼻血が出ました。みんなはとても楽しんでくれたようで、よかったですけど。