祖父のこと

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」今日は祖父の事を書いてみようと思います。

 母方の祖父は、頑固で変わり者という印象です。孫の私たちが佐賀に来るとわかると、とんでもなく高い牛肉を買ってきてすき焼きを食べさせてくれます。いろいろなことを知っていて、祖父の話を聞くのが私たち孫の楽しみでした。特に私のすぐ下の妹が病弱だったので、気にかけていつも肩車をしたり、手を引いたりしていました。妹も祖父のことが大好きで、帰りたがらないこともよくありました。

 祖父は炭鉱で働いていて、組合の先頭に立って活動していたそうです。祖母はとても苦労したそうで、私が就職したとき祖母は「お願いだから組合には入らないでね」って言われました(笑)。無口で、しっかりと考えて行動する頑固な気質は母を経由して私たちきょうだいに受け継がれている気がします。

 父方の祖父は、屋根吹きでした。後年は大工をしていたそうです。私が物心ついたときはすでに引退して、農業を手伝ってる感じでした。つるっとした頭に鉢巻をして、手際よくいろいろなものを作ってくれる祖父の姿に大工の名残を感じていました。

 その祖父の特技が、佐賀白石名物の「餅すすり」です。12月30日には毎年餅をついて、臼にお湯を張り、餅をうどんのようにして先っぽにゴマ醤油をちょっとつけて、すすります。噛みません…全然。お正月のニュースで、お年寄りが餅をのどに詰まらせ…って言ってますがそんなの全く関係ない感じです。餅はのどごしで味わうんだと言ってました。ビールじゃないぞ!

 祖父は身長が180センチ近くある大きな人で、私の父は追い越すことができなかったのが悔しかったそうです。父のギャグ「親父は屋根吹きで、わしはほら吹きじゃ」で今日は閉めたいと思います。