自分で自分を縛っていたあの頃の話

女が家事をしなきゃいけない。

別にそう思っていたわけではないのに、わたしの奥底にそんな気持ちがこびりついていました。

朝早くから夜まで働いて、長女の看病もして、家に帰ると仕事から疲れて帰ってきている主人が、ぐったりとソファーに座っています。食事の支度に洗濯に掃除…。少しずつ確実に体は壊れていってました。とうとう体が起き上がれなくなりました。そんなに怒りっぽいほうではなかったのに、些細なことでイライラプリプリするようになりました。そんな自分が嫌で嫌で、涙がこぼれて、したくない言い合いもするようになりました。髪も抜けるし、肌は荒れるし、あの時は本当に最悪でした。

そんな時、主人が「別にやりたくなければやらなくてもいい。」と言ってくれました。それからは憑き物が落ちたみたいに、何もしなくなって、家事はこれでもかっていうくらいの手抜きで、でも、心はとっても軽く、優しい気持ちも復活してきました。長女の様態が安定したことや、3歳違いの次女が生まれたこともよかったんだと思います。

勝手に自分で「しなきゃ」と思っていたことで、自分が苦しんでいたあの頃にはもう戻りたくありません。今でも手を抜きまくっている家事の言い訳にすぎませんが(笑)