一軒家を買った 時のこと

今週のお題「人生で一番高い買い物」

家なんて買わなくていい、賃貸でいろんな家に住めばいい。そう思っていたわたしでしたが、ダウン症で障害のある長女を授かり、教員という仕事もやめる決心がつかなくて、家を建てることになりました。それが24年前です。

結婚してすぐに子どもに恵まれ、教員アパートでのんびり暮らす生活を思い描いていたのですが、わたしと同じ年昭和40年代生まれの教員アパートで、入院してばかりの長女を抱えて仕事を続けることはどう考えても無理に思えました。主人の実家は車で5分で何かあっても飛んできてくれるのですが、アパートの古さはどうにもならない感じです。

そんな時、やはり障害を持つお子さんを育てる先輩の先生のお宅の新築祝いに行った数年前のことを思い出しました。環境や子どもさんのことを考えて、太陽光エネルギーで、バリアフリーで、空気の循環の良い家…。いいなあ、もし(当時は家を建てることなんてないと思っていましたが)建てるならこんな風に家族のことを考えて建てたいなあと思ったのでした。

今がその時なんじゃないかとその時思ったのです。嫌がる主人を住宅展示場に連れていき、何件も話を聞いて、結局あの時の先輩の先生と同じ、地元の建築やさんにお願いすることになりました。

主人の実家の横にある畑をつぶし、家を建てることになりました。娘に何かあっても主人の両親はもちろん、周りの方も主人の小さい頃からの知り合いで、とても協力的な地域がらも大きな魅力でした。実際、長女の様態が悪くなった時、駆け付けようにも実家が留守で、生まれたばかりの次女をどうしたものかと思っていた時、お向かいさんに預けたこともあったのです。

家を建てるための契約は面倒なことだらけでしたが、勉強しながら頑張って、いろんな方からのアドバイスもいただいて、ちょっと目立つわが家は、今でも快適で大好きな家です。でも、中身がぐちゃぐちゃなので、誰かに一気にきれいにしてほしいものです。何かいい手はないでしょうかねえ。

今回のお題のおかげで、家を建てて頑張ってきた24年を振り返ることができました。はてなさんありがとう。