表彰されたことはありますが…④

今週のお題「表彰状」。一番嬉しかった表彰について書いてみたいと思います。

 私は、小学校のときと大学のとき混声合唱をやっていました。大学では、毎年中国大会はもちろん全国大会での入賞を狙って、運動部並みの筋トレや走り込みをしていました。ボイストレーナーのとても美しい先生に足蹴りにされたときの腰の痛みは今でも忘れません(笑)。

 大学1年のとき、初めて県の大会に参加して、審査員に「ゴールド金賞!」と最後に言っていただいたとき、今まで感じたことのない胸の震えを感じました。そして、中国大会では、審査結果を聞いていては今日中に帰れないからと、上層部を残し、平の私たちは先に駅へ…。走って追いついてきた先輩から、「金だ!全国だ!」って聞いたときは、初めて嬉しくて人に抱きつきました。全国大会でも入賞しました。

 翌年、もっと上を…そう考えますよねやっぱり。私はもともと歌がうまいわけではなく、楽しく歌いたいという気持ちがとても強くて、人に聞かせるというスタンスがどうしても自分の中に取り込めなくて、だんだん技術に走っていく部の運営に戸惑い、楽しくなくなってきました。でも、県大会でも中国大会でも金をいただき、2年連続で全国大会に行けたことはとても嬉しくて、特に全国大会で歌ったときは、客席の一人ひとりが本当にはっきりと見えて、歌いきったという満足感でいっぱいでした。結果は、全国第2位。快挙です。今思えばもの凄く手ごたえありました。客席のみなさんが感動してくれているという実感が。

 あのときの経験が、部活動での指導にとても役立っています。全国で貴重な体験をさせてあげたい。私がそうであったように、胸躍るような、ワクワクする思いを経験させてあげたいと思って文化部であれ、運動部であれ指導し、声援を送っています。もちろん全国の壁はそうそう越えられるものではないけれど、努力するだけの甲斐は絶対にあると思うんです。