学ぶ気持ち 最後

 幼い頃から、嫌だった。どうして男の子はハンダでラジオ作るのに、私は作りたいのに作れないのか。別に家庭科が嫌いなわけじゃないけど、学びたいことが学べないやるせない気持ちはどうしようもなかったのです。今は、女の子も技術学べますよね。うらやましいです。

 高校の時も、女子が家庭科の時間に男子は「工業簿記」を勉強していました。私は商業科に来て、簿記勉強しに来ているのに、何で勉強できないのだろう。私はどうしても納得できなくて、先生に質問に行きました。女子だからって工業簿記を勉強できないのはなぜかと。先生は昼休みに教えるから来なさいと言ってくれて、毎日ちゃんと教えてくれましたが、ちょっと違うよなあって思っていました。家庭科が共修になった今、こんな事はないでしょう。

 まだまだたくさん書きたいことはあるけれど…。

 学びたい気持ちがあっても学べないジレンマを抱えながら過ごしてきたせいか、就職してから夜間の大学に通ったり、通信制大学院で学んだときは、学びたい事が学びたいときに学べる幸せに、睡眠時間が3時間でも、通学が大変でも、試験が大変でも全く苦にはなりませんでした。

 「学びたい気持ち」があれば、学ぶことのできる今は、本当に幸せです。今迷っている人たちに言いたい。やってみましょう。失敗したっていいですよ。きっと何かが見えてきます。失敗する自分も、成長するチャンスです。何歳でも。何回でも。いつでも。どこでも。