部活動って…

 私の住む市には「部活動支援員」という市の嘱託職員がいて、中学校で先生たちの変わりに部活動の指導(引率も)しています。もちろん全部の部活じゃないですが、要請のあった部活動に関してはですけどね。

 先日テレビのニュースでもその様子を放送していて、新人の先生がそのお陰で残業が少なくなって助かっていて、生徒たちもその競技の経験者の指導が受けられるのでいい…みたいな話になっていました。アナウンサーもとってもいい取り組みですねみたいなコメントを言ってました。

 それを見ていて、なんだかモヤモヤ。私の同期にはたくさん野球指導したいとかサッカー指導したいとか吹奏楽指導したいとかって先生になった人がいて、休日返上でずっと頑張っています。私はそういう得意技がないので、部活動はお手伝いしてもらえばそれだけ他の仕事ができるかなあって思いますが、部活動を一生懸命指導している先生は、その分他の仕事をやらなくていいっていうわけではないので、大変です。かといって、仕事の配分を変えれば、好きなことばっかりやって…なんて言われかねないですから、やっぱり大変な気がします。

 部活動が全部外注になったら…ってときどき教員間では話題になりますが、部活動を熱心に指導している先生と部活動をちょっと重荷に感じている先生とでは感じ方は大きく違いますねもちろん。外部の方の力を借りることはいい事ばかりではないですから、心配になる事、クリアしなきゃならないことも出てきますし…。

 私は中学では2年から卓球部でした。養護教諭の先生が顧問で、先生もとても卓球が上手で、指導もとても熱心にしていただきました。礼儀にも厳しかったし。高校ではバスケット部で、外部のとっても厳しいコーチが指導してくださっていて、顧問の先生方はほとんど出てこられる事はなく、仕事が忙しそうでした。でも、私が部活動を辞めた時、熱心に話を聴いて引き止めてくださったのは顧問の先生方だったり、厳しいコーチの指導の愚痴を聞いてくださっていたのも先生方でした。

 私にとって部活動は学校生活の中のかけがえのない一部で、それが全部外注になってしまうのはやはり寂しい思いがします。教員それぞれの特性を生かした仕事の分担と人員の配置が急務なんじゃないかなあと思うこのごろです。

 という私は、本日インターハイ予選のため早朝から市外に生徒を引率します。1つでも2つでも勝てるといいなあ。