娘たちの成長

今週のお題「〇〇の成長」

 私にはダウン症の21歳になったばかりの長女と、進学校の3年生、来週推薦入試を控えた次女がいます。

 障害を持つ長女と、そんな姉を持つ次女。それはとってもデリケートな関係です。私が見たところでは、小学4年の終わりごろから中学3年くらいまで、次女は長女に大なり小なり嫌悪感というか嫌な思いを抱いている自分や周りの目を気にしてしまう自分をいけないと思いながら戦っている風に見えました。母親として何の手も打てなくて、時が過ぎるのを待っていたできの悪い母親です。

 その間、長女は中学、支援学校の高等部と少しずつ成長し、スポーツプログラムでも実績を上げるようになりました。特に全国大会でメダルを取るようになってからは、次女の長女へのまなざしが大きく変わってきたように見えました。

 そして、今。長女が何をしていても、ついつい手を出してしまう私と違って、次女は何気なく視線を送り見守ります。それは本当に注意しないとわからないくらいの支援で、何かあれば一番に駆け寄ります。産まれながらの支援者なんですね次女は。

 次女を産んだ翌日、長女のために彼女が苦労することがあったらどうしようと涙が止まらなくなった訳の分からない母親の私からすれば、気負うことなく支援できる次女も、そして自分の持てる力で精いっぱいの努力を続ける長女は尊敬に値する存在です。

 本当に成長したなあと、ここ最近毎日のように思う2人の様子に、来年は次女が進学してこの姿を毎日は見られないのかなあとちょっと寂しく思います。