「あの人に伝えられたあったか~い言葉」

今週のお題「あったか~い」

わたしは基本的に優しくありません。でも、わたしの周りにはとても自然に優しくできる素敵な人がたくさんいます。そんな人たちを参考に一生懸命優しい振りを続けている…のが現在のわたしです。

そんな優しい人たちの言葉に救われたことも一度や二度ではありません。でも一つだけ挙げるなら、やっぱりこれかなあということで…。

長女がダウン症で心臓に治らない病気を抱えていることで、たくさんの方にいろいろな言葉をかけていただきました。いい言葉ばかりじゃなかったし、あの頃のわたしにはとても薄っぺらに聞こえる言葉もあったりして、あまり気にしないっていうスタンスをとることが多かった気がします。

入退院を繰り返す長女の付き添いをしながら仕事をすることが、本当に正しい事なのか?同僚に迷惑をかけて、家族にも迷惑をかけているんじゃないのか?正しい判断ができていない頃、急に体調を崩した長女の元に行くため、同僚に課題をお願いしました。「本当にごめんなさいね。助かる。」といった私に、その同僚は「先生の代わりはいるけどおかあさんの代わりはいないんだから、早く行ってあげて。」と言ってくれました。元々優しいその同僚ですが、その時は涙が出ました。

それからも、度々職場から病院に駆けつけることが続いて、クリスマスから年末年始も病院で過ごすことになったお正月、届いた年賀状には当時の上司からこんなコメントが書いてありました。「与えられた環境で精いっぱい頑張ればいいじゃないか。これが僕のモットーです。」できないことばかりを気にしすぎていたわたしをおもって書いてくださったのだと思います。それから4年くらいたって「置かれた場所で咲きなさい」という本を読んだとき、あの時の言葉が本当に素敵な言葉だったんだなあって再確認したりしました。

長女が大変だったのは4年くらいでしたね。4歳になったころからは安定してきて、あの時仕事を辞めていたらきっと後悔していただろうなあと思いました。今は、介護休暇や育児休暇も取り易くなって、教員の世界にはあの頃のわたしのようなお母さんはあまり存在しないかもしれません。

200人を超える職員のいる今の職場には現在たくさんの妊婦さんと育児真っ最中のお母さんがいます。突然の保育園の呼び出しや発熱で出勤できなくなったりと大変そうですが、そんなのもうすぐ終わるよって、経験者のわたしはアドバイスしてますよ。

「できることを精いっぱい」これは今の私にだって大切な言葉です。荷が重いなあと感じる仕事でも、できることを精いっぱい頑張っていると、助けてくれる人もいるし、少しずつこの歳でも成長するしね。って思っています。