お誕生日おめでとう!

 今日は次女の16回目の誕生日です。

 次女は2002年2月9日の朝8時半に生まれました。主人は出勤前に次女の出産を見届け、私も心待ちにしていたソルトレークシティ冬季オリンピックの開会式を(18時間の時差のお陰で)見ることができました。親孝行な子だと感心しました(笑)。

 実は出産の際に足がつってしまって、吸引分娩で生まれたため、出産の苦しみをあまり味わうことなくつるっと生まれてきました。未熟児でつるっと生まれた長女に続き、痛みに弱い母親思いの娘達です。

 次女を妊娠する前、実は当時3歳だった長女の容態はあまりよくありませんでした。何度か付き添う私のことが分からなくなる状態にもなり、職場と医大を行き来する日々が多い頃でした。移動の車でこうまでして仕事をしている私を周りはどう思っているんだろうとか、娘の病状以外にも気になるようになって、プチうつになってましたね。

 そんな時、このままじゃ私は長女が亡くなってしまったら後追いしてしまうなあと思うようになりました。生きることを教える仕事についているのに、後追いなんて絶対しちゃいけないのに!とは思うものの、辛い気持ちを抑えることができませんでした。「もうひとり生もう。」それが私の気持ちを抑える唯一の手立てのようにその時思ってしまいました。

 そんなことがあったので、次女を産む前の日「私の勝手で産んで、お姉ちゃんのお世話をしながら生きていく人生を押し付けているんじゃないか…。」なんて思って涙が止まらなくなりました。その後、次女が私達夫婦をはじめとする家族の光となり、力となって長女の闘病や療育の助けとなったことを思うと本当に生まれてきてくれてありがとうの思いでいっぱいです。

 次女は障害を持つ長女の妹として生まれました。そういう環境に生まれていない私には想像できない葛藤とか苦しみとかあるんだろうなあと思います。ただ、普通の姉妹に比べると体験してきたことは多く、知り合いも多い。長女の療育やイベントには必ず一緒に行って、楽しんだり手伝ったり、ボランティアも日常的です。その出会いや経験の一つ一つが彼女の宝物となっていると思います。

 誕生日おめでとう!プレゼントのギターはもうちょっと待ってくださいね。ディズニーでお金使いすぎました(笑)。