成人式の記憶

今週のお題「二十歳」

 私の頃の成人式は1月15日に固定されており、私は実家のある(当時は大学に自宅通学中)町の成人式で小・中の友だちに会うのをとても楽しみにしていました。

 大雪の中、町民センターで行われた成人式にはほとんどの同級生がやってきていました。私は敢えて振袖ではなく訪問着を着て行きました。結婚しても着られるようにと…。結婚の遅かった私はその訪問着を何度も着ることになります。振袖でもよかったね…なんて。

 そうそう私の誕生日は1月20日なので、成人式の後。しかもうちの町では私たちの代まで、成人する前の年の学年でお祝いするというのが恒例で、私は高校を卒業した翌年の18歳で成人式を迎えたのです。ちなみに翌年は大学のある市の成人式にも出席し、人生で2度も成人式を体験しています。

 19歳の同級生たちの中にはすでに結婚している人もいて、話に花が咲いたのですが、成人式の数か月前、同級生の一人が過剰労働で事故で亡くなっていました。そんなこともあって、喜びきれない私たちがいました。

 2次会は、友人の家でほぼ全員集まりました。お酒は飲めないわけですが、盛り上がりました。でも、最後は亡くなった同級生の分まで頑張って生きようとみんなで誓い合って別れました。本当に温かく優しい友人ばかりです。だから今でもつながっているんだと思います。

 本厄・後厄であまりいいことのなかった私は、実は成人式の直前に留年が決まっていて、恥ずかしい思いを抱えて辛かったのですが、式や2次会での同級生の励ましで頑張れたって思います。私にとって厄落としにもなった成人式でした。