仕事と子育て④

 教員という仕事をしていると、子育てのプロ的な感じで見られることも多く、私のように小さい子が苦手で、小学校卒業までは9割の子育ては外注に出していたなんて、言語道断かもしれません。でも、「三つ子の魂100まで」とか言われる通り、小さいころの子育てはとっても大事!だと私でさえ思うので、私じゃだめだと思ったわけです。多くのプロに頼った結果、IQは5歳並みのダウン症の長女は社会性は21歳の年齢並み、特に発語はIQでは考えられないと言われました。ただのおしゃべりです(笑)。

 問題は次女です。次女は小学校入学時の視力検査で0.1…。見えているのに、0.1。検査をしても目に異常がなく、精神的なものだと言われました。まあ思い当たる節がないわけではないんですね。障害のある長女に手がかかったっていえばかかってるし、仕事ばかりしている両親に不満があったかもしれないし…。というわけで、「見えない」ことには積極的に触れないようにと言われ、読書も目に負担になるとか言われ…。高学年になってから、少し勉強から離れていきそうな気配を感じるようになりました。

 週末や夏休みは、調整次第で時間が取れる仕事なので、そこを活かして、科学教室や統計教室、金融教室、伝統文化親子教室などの地域での催しには必ず親子で参加し、家族でも名所旧跡を周ったり、海や川、山へ出かけ、ミュージカルや劇を見に行きました。彼女に心に突き刺すものが何かあれば、例えば勉強できなくても、生きていく術は得られるんじゃないかなあと夫婦の思いが一致していたからです。主人は平日にしかほぼ休めないので、子どもたちが平日に休みの時は休みを合わせて、釣りに連れて行ってくれたり、一緒に何か作ってくれたりしてくれました。

 何がよかったのかはわかりませんが、中学・高校では自分のペースで勉強を頑張ってくれました。部活動とも両立し、主人が感心してました。一応高校教員の私としては、自分もそうでしたが、周りに勉強しろと言われたところで、それはきっかけにしかなりません。続ける力は自分の中にしかありません。目標があったり、学んだり調べたり、理解することが楽しみにつながれば勉強は一人でできる遊びになります。…と思っています。

 4回も「仕事と子育て」で書いてしまいましたが、21年間を振り返ると、私の子育てのテーマは「分業」ですかね。私はもっぱら「体験」と「スケジューリング」と「資金調達」担当ですね。

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by オリックスグループ