我が家の鬼瓦

今週のお題「鬼」

 「鬼瓦」って何だろうか。あの端っこの瓦だ。鬼瓦っていうと、春日さんの鬼瓦とか、たけしさんの鬼瓦権蔵を思い浮かべますが、それじゃあないですよね(笑)。

 我が家は、スレート屋根でソーラーパネルがのっかってるので、鬼瓦はありません。実家は鬼とは言えないですがちゃんと鬼瓦はあります。地味ーな。しかし、父のこだわりがありました。

 両親は佐賀出身のため、山口に来て屋根の色が茶色いことにとてもびっくりしたのだそうです。島根県の石州瓦の家がとても多かったからでしょう。そして、黒い瓦より茶色い瓦がとても素敵に見えたそうで、家を建てるなら茶色い瓦にしようと思ったんだそうです。

 当時中学生で、父からその話を聞いたとき、屋根の色なんて興味もなかったし、黒でも茶でも、いや瓦じゃなくてもいいじゃんっと思っていました。

 そんな私も歳を取って、特に新幹線で旅に出たときなんか地方地方の屋根の色や造作が気になるようになりました。お城に行ったり、歴史的建造物を見ると鬼瓦が気になるようになりました。実家に帰ってよく見てみると、何もないと思っていた鬼瓦にはちゃんと実家の紋がついていました。父のこだわりだったんでしょうね。おじいちゃんが屋根ふきだったから、屋根が気になるんだろうか?