お化け屋敷の話①

今週のお題「ゾッとした話」

実家は山の中で、町には大きな動物園があります。そこにはちょっとした遊園地があって、友達と遊びに行くこともありました。

中学生の時、クラスのみんなで遊園地に行き、男女ペアでお化け屋敷に入ることになりました。あまり上手に驚くことのできないコミュ障のわたしには苦痛でしたが、嫌いでもないので、参加することにしました。

偶然男女同数だったので、くじを引いてペアを決めたのですが、こともあろうに、あまり得意ではないだしと組みことに…。もう早く終わらせようと入口に入ってすぐ…。「ぎゃーーーー」と甲高い声。これがわたしではなく、彼の声です。泣きながら怖がる彼が腕にすがるのを一生懸命避けて、結局彼はわたしの足にしがみつき、それを引きずるように出口まで進みます。出口で何もなかったようにふるまう彼に唖然としましたが、きっとこういう人だと思っていたわたしとしては、自分の見る目に自信を持ちました。それ以降、お互い避けるようになりましたね。同窓会でも話しません。