印象的だったエピソード

今週のお題「2020年上半期」

 特別な半年が経過しましたね。今までとは違いすぎる日々が過ぎていきました。印象的なエピソードはいろいろあった気がしますが、一番私の心を揺さぶったのは、前任校で10年一緒に働いた10歳年下の同僚の死です。

 見た目も心も美しい人でした。先に異動した彼女は異動後も文化祭に顔を出しては、私の大好きな「巌流焼」をお土産に持って来てくれました。大好きな「巌流焼」を見るたびに彼女を思い出すのです。

 彼女は書道の先生で、次女が習字を習い始めた時、筆を選んでくれました。次女もお礼にかわいいハンガーを贈りました。それをとても喜んでくれた姿を今でも思い出します。不妊治療を長いこと頑張っていた彼女ですが、結局子どもに恵まれず、職場検診で癌が見つかったそうです。神様はいないのかなあと彼女の訃報を見て思いました。

 最後に一目会いたかった。たわいのない話をしたかった。今でも胸の奥の方が痛いのです。