「芸術は爆発だ!」

今週のお題「爆発」

かなり前に、高校時代の芸術授業の選択の話を書きました。自分の得手不得手でも、成績戦略でもなく、ただ、カッコいい男の子がたくさん選択しそうだということだけで美術を選択し非難を浴びたこと。

そんなわたしは、デジタルデザインの授業をするようになってもう何年もたちます。まさかあの時の美術の勉強が役立つ日が来るなんて思いもしませんでしたが、芸術的な才能とかセンスが学びようがないので、指導者としては、かなり努力が必要です。「芸術は爆発だ!」なんてすばらしい響きでしょう。憧れですよ。

わたしにとっては芸術は、爆発ではなく、パターンというか積み重ねです。育てていくものです。だってセンスや才能がないので、素敵なものやきれいなものをたくさんインプットし、模倣して、ドリルして、そうしてようやく「おっいいじゃん。」が数年に1度生まれるか生まれないかです。生徒の作品を見て、本当にうらやましく思うことがたくさんあります。論理的に知識として技術としてデザインを教えることはできても、作品自体のできは、生徒の芸術が爆発しちゃうと、声も出ません。

美術館・博物館・水族館・いろんなイベントに行って見て聞いて触ることがわたしには必要なので、いろんなものを見ます。以前見た座ることを拒否する椅子』(岡本太郎なんかはわたしの堅い頭では思いつきもしませんよ。だって椅子なのに座れないなんてどうゆうことよ!って感じです。初めて見たときは衝撃を受けました。それこそ爆発。

爆発してみたいです。芸術。