PICU 小児集中治療室を見ていて

長女は、未熟児で生まれて、心臓に穴が開いていて、それをふさぐ手術を11か月で受けました。その際に僧帽弁閉鎖不全症であることが分かり、逆流がひどくなる中、6歳になる少し前に弁形成の手術を受けて今に至ります。今はようやく年に1度の受診で経過観察になりましたが、本当によく入院していました。

お医者さんにも看護婦さんやその他の医療関係者の方にもとてもかわいがってもらったので、長女は、病院が大好きなのです。そのせいで医療系のドラマが大好きで、彼女の大好きなドラマは、「ドクターX」です。最近は韓ドラのキムサブも一緒に見てました。韓国のドラマはオペのシーンがリアルなのでわたしは苦手ですが、長女はガン見してます。そんな長女は、今期のドラマでは、吉沢亮さんの「PICU 小児集中治療室」をとても楽しみにしています。

長女は、わたしの勤務先の近くの大きな病院で出産したのですが、ベテランの看護師さんが、「心臓の音が、少し違う気がする。」と気付いてくださったので、すぐにわたしが抱いて、主人の車で自宅近くの大学病院に連れて行きました。11月、日差しは暖かかったけれど、病院内に入る気になれなくて、病院前のロータリーのベンチで、おくるみに包まれた小さな長女を抱きしめて、手続きする主人を待ちました。涙も出ない、ただただ柔らかい日差しだけを今でも強く覚えています。

結局4か月ほどNICU(新生児集中治療室)に長女は入院することになり、搾乳しながら面会時間に会いに行く日々を送りました。

ドラマを見ていると、PICUは新生児ではなく子どもが緊急入院するシーンが多いのですが、お医者さんや看護婦さんたちの献身的な姿を見ていると、ちょっと気を抜くと涙があふれてきます。だからわたしは見たくないのに…。

長女は食い入るように画面を見ています。助けてほしいと願いながら…。